2021.07.01
坂井
緊急事態宣言解除、その後の街の様子とオリンピック開催
岡山市内の緊急事態宣言が解除されて10日間が経過しました。
当社は駅前一等地の飲食テナント物件の管理も数多く行っていますが、緊急事態宣言中は駅前の繁華街はアルコールを提供する多くの飲食店さんが昼間を含めた「終日休業」となっており、夕方以降はほとんど人気の無い状態でまさに『街の灯が消えた』状態でした。
心待ちにしていた緊急事態宣言解除の6月21日には多くのお店が営業を再開し、街には前週までとうって変わって夕方になっても多くの人が行き交い、まだまだ活況というにはほど遠いにしても、営業を再開した店舗に嬉しそうな様子で吸い込まれていくサラリーマンの様子も見受けられました。
ただ、そのように人の姿が戻りつつある街の様子の中でも、大変気になったのが若い人たちの様子です。
20代とみられる若者は大小のグループで行動し、そのなかでも特に若い男の子などに、マスクを付けず大きな声で騒ぎながら道路に広がって歩く様子が少なからず見受けられました。
オリンピック開催まであと僅かとなりましたが、今日もニュースではサッカー欧州選手権での2000人を超える新型コロナ再感染拡大が大きく取り上げられています。
コロナワクチンの接種が進んだ欧州でさえそのような状況の中で、国内では未だワクチン接種の状況は他の先進国よりも大きく後れを取っており、私の周囲では働き盛りの世代の接種はほとんど始まってさえおらず、自身の親を含めて65歳以上の高齢者でさえもワクチン接種が完了していない人が多い非常に不安な状況です。
いつもならオリンピックという4年に一度の一大イベントを心待ちにするのですが、このように準備態勢には大きな不安が残っているのではないでしょうか。
東京などでは蔓延防止法の延長も検討されているというニュースも聞かれ、イベントをきっかけに再度感染拡大が発生するようなことがあれば、経済活動も止まってしまうような気がして不安が拭えません。
テレビや雑誌、インターネット上では多くの政治家、専門家、著名人がオリンピックの賛否を論じていましたが、不動産管理の現場でも、飲食店経営者を初めとする様々な事業者の皆さんや、賃貸物件のオーナー様などの多くのお客様の切迫した声を聴き、身近な問題として今後の展開が大変気になっています。
国を挙げての一大イベントが無事に行われ、元の正常な経済活動が持続されることを心から願う毎日です。
街の様子にも危機感が薄れている心配を感じることもありますが、ワクチン接種を進めるだけではなく、あらためてマスクの着用、手洗いうがいの再徹底を行い、長引く状況に気を緩めることないようにお互いに注意し合うことが大切なことだと感じます。